ピラティストレーナー杉直樹公式WEB SITE

大阪を拠点にするピラティストレーナー/ファスティングマイスターとしてピラティスのことや健康のことについてお伝えしていきます。

社交ダンスダンサーが取り入れるトレーニングはピラティス

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競技ダンス(社交ダンス)のラテン部門・東アジア大会銅メダリストペアの鈴木佑哉・原田彩華組はピラティスを受講されています。

JOC(日本オリンピック協会)関係者を通じて、「ピラティス指導を通じてダンスのパフォーマンスアップをして欲しい」と依頼を受け、2013年秋よりピラティススタジオB&B東京で指導をしています。

海外遠征や大会が続き、毎日数時間のダンス練習を行うというハードスケジュールの中、ご自身の身体のためにピラティスセッションを受けておられます。

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写真のエクササイズは、サイドライイングアップ&ダウンというエクササイズです。股関節外転筋を強化することで、片足立ちになった時に安定性をましてくれます。

まずダンスの動きを確認し、ここが働けば更に良いのではないか、などとマシンピラティス・マットピラティスを駆使しながら、ダンスパフォーマンスアップの向上を目指しています。

当スタジオには、競技ダンスのプロ・アマ選手、バレリーナ、モダンダンサー、歌手のバックダンサーなど、様々なパフォーマーの方にお越し頂いています。

また、スタンダード部門の日本チャンピオンの競技ダンサーは、ピラティスの指導を受けるだけでなく、PHIピラティスの資格取得のための勉強をされていらっしゃいます。

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※鈴木佑哉・原田彩華組

 

ジョセフ・ピラティス氏は、1960年代以降、ニューヨークにあった自身のスタジオにおいて、多くの有名ダンサーを指導していました。

「ピラティスを通じて、自身の身体・頭・精神をコントロールする力を向上させ、ダンスのパフォーマンスを上げる」

パフォーマンス向上に対する意識が高い選手こそ、自身の動きの質を上げるため、ピラティスを取り入れています。

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必要な要素

脊柱のキレイな伸展

https://www.instagram.com/p/BTnDAilBCpu/

背骨を反らすことの多い社交ダンス。本来背骨全体的にキレイに反らせることが必要ですが、多くは悪い身体のクセがあり、腰だけで反る方が多く、普段の姿勢も腰の前弯が強くなっている方がいます。

そのような方には、上の写真にあるピラティスチェアーで行うスワンダイブがお勧めです。中々出にくくなっている胸椎と呼ばれる胸の後ろをしっかり反らし、腰への負担を少なく行うことで、キレイな伸展動作を獲得できます。

またこの動作を継続的に行うことで、意識出来なかった動作が無意識で行うことが出来、踊っている最中も動きを出すことが出来ます。

キレイな回旋を出す

https://www.instagram.com/p/BUagrDOhLRF/

回旋動作が多くなる社交ダンスの中で、正中軸上でキレイに回る技術が必要とされます。回旋はどこで出すかというと先ほどと同様胸椎部分とプラス股関節になります。

よく『野球でバットは腰でビューっと振れ!』と言われますが、あれはニュアンスで伝えているだけで、実際腰の関節(腰椎)はひねることを苦手としています。 上記のエクササイズは、腰椎の捻りを制限し、胸椎の動きを純粋に出します。腰で捻ろうとしたら、代償動作として骨盤の回旋が入ったり、膝が曲がったりするので、代償動作が出たら、修正して行います。

片脚のバランスを整える

https://www.instagram.com/p/BUSyVmYhkC0/

社交ダンスは、片脚立ちに体重を乗せて体をひねったり、動かすことが多くあります。片脚になる場合、その脚の中臀筋と内転筋・インナーユニットである体幹の筋が、しっかり働かないとグラつき、姿勢を保てなくなります。

ピラティスでは片脚のバランス(筋バランス)を整え、片脚の際もブレずに体を動かす強化が出来ます。上の写真にあるコアアラインでもアラベスクは、股関節の柔軟性を向上すると共に、安定させるための筋を全て発火させることが可能です。

エクササイズが終わった後は、立ちやすくなったとお声を沢山頂きます。

まとめ

1人1人に身体のクセはあります。そのクセが悪いクセであれば、ダンスの微調整がうまく行かなかったり、コーチからいつも身体の事で指摘されることが治りません。良いクセを付けることは上記の悩みを解決出来、更にパフォーマンスを向上させることが可能になります。ピラティスは、コントロロジーと言われ、身体をコントロールできる領域を増やしていくエクササイズです。ダンサーの方でトレーニングで何かお悩みの方がいれば、ぜひピラティスを体感してみてください。

お勧めのピラティススタジオ

www.naokisugi.net