ピラティストレーナー杉直樹公式WEB SITE

大阪を拠点にするピラティストレーナー/ファスティングマイスターとしてピラティスのことや健康のことについてお伝えしていきます。

ピラティスのグループレッスン(集団指導)って難しい?

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ピラティスのグループレッスンを不得意にしている方が多くいます。特に医療従事者の方(PT・OT・ST・看護師・柔道整復師・鍼灸師など)や普段個人レッスンしかされておられない方が苦手とお声を聞きます。

グループレッスン(集団指導)って難しいですか?

私自身は普段パーソナルセッションを多くしておりますが、グループレッスンも得意としています。

今回はグループレッスンが得意になるお話をしていきます。

キューイングの種類

バーバルキューイング(聴覚に対しての指示)

  • 動作を止めないタイミングでキューを出す
  • 呼吸に合わせながらキューを出す
  • 長々喋らず、伝えたいことは単的に
  • よく使う動きや骨の名前は最初に説明しておく
  • 初心者が多い場合、専門用語をあまり使わない
  • 回数を伝える
  • 出来ているのか、出来ていないのかを伝える

ビジュアルキューイング(視覚に対しての指示)

  • 正しい動きと間違っている動きを見せる
  • 見せる際は大げさにする
  • 全員から見える立ち位置を考える
  • 鏡をまく活用する
  • マットの方向やエクササイズを行う向きを考える

タックタイルキューイング(触覚に対しての指示)

  • 身体を触れる際は、異性同性ともに確認を取る
  • がっつりと触らず、意識できる範囲で触れる
  • 複数個所を同時に触らない
  • 数名いて、身体に触れる場合は、1人だけ触る回数多くしたり時間が長くしたり、差をつけない。満遍なく全員に触れるようにする

レッスンの構成 

テーマを決める

私がよく開催しているレッスンでは、テーマを決めて行っています。美脚ピラティス猫背改善ピラティスワークアウトピラティスなどどういうレッスンをするのかレッスン名を見るだけで分かるようなレッスン名にすることで、来られるお客様も自分のニーズに合わせてレッスンを選ぶことが出来るので良いですよね。

こちら側も成果を出しやすいのと、構成もしやすくなります。

レベル分け

私はそこまで使いませんが、初心者、中級者、上級者などお客様のピラティスレベルによってレッスン名を変えたり、ターゲットを変える事も必要です。

お客様のことを考えると、すでにしなやかに動ける人と初心者が一緒に入ることで、上級者は物足りなさを感じたり、上級者が多いクラスに初心者がポツンと入ってしまうとピラティスってキツイ!難しい!と感じてしまい、継続されないこともあると思います。

毎回のレッスンで行うこと

体調管理とピラティスをしたことがあるのかの確認

まずレッスンのスタート時に本日の体調を確認しましょう。体調が優れない時はいつでも声をかけてくださいねの一言がとても重要です。またピラティス経験の有無を確認しておくことで、フォローをするお客様を選定します。

姿勢・動作の確認

わかりやすいのは、肩の高さや頭の位置・足のラインです。鏡が見えるポイントに移動してもらい、全身をチェックしていきましょう。詳しく行う際は、骨盤の位置や骨盤と肋骨の関係性なども説明をしていきましょう。

また前屈・後屈のチェックや腕の上がりやすさ、片足立ちなど、レッスンの目的に合わせてセルフモニタリングすることも大切です。

レッスンが終わった後は、その評価を再度行い、変化を見てみましょう。

レッスン中に行うこと

目的の共有

なぜこのエクササイズを行うのかを、お客様と共有することで成果をさらに高めることが可能です。

顔色チェック

エクササイズ強度があっているかどうか、簡単そうではないか、しんどそうではないか、また体調が悪くなっていないか、など顔色やお顔を確認することで、知れる情報です。

水分補給を促す

インストラクターが率先して、水分補給の時間を作りましょう。時間を取らないと、飲む人・飲まない人が生まれて、飲んでいない方は、体調不良を訴える場合があります。エクササイズの間で、水分補給を全員でとる時間を取りましょう。

レッスン後で行うこと

初心者のフォロー

初めてピラティスを行う人には、積極的にフォローを入れましょう。本日はどうでしたか?からレッスンの振り返り、また次回のレッスンのご案内をしましょう。

 

まとめ

グループレッスンは10名いるとすれば、10名とパーソナルトレーニングをしていると思って頂くと良いかと思います。全員に同じことを伝えていくのですが、自分に必要な情報は聞いて修正してもらえるので、情報は単的にそのお客様たちに必要なことを伝えていきます。

特に修正が必要な方がいれば、名前を呼び、特定で修正してもらうことが良いでしょう。 

また医療従事者・トレーナーの方はタックタイルキューに頼りすぎる傾向にあるので、手を後ろで組み、バーバルキューイングだけで誘導する練習がお勧めです。

自分の言葉の癖を理解できたり、伝わりやすい言葉を考えることで今まで使ったことのない言葉が出てきたりと、成長させてくれます。ぜひお試しください。

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