コントロロジーの原則
ジョセフ氏は1920年に執筆した著書、Return to Life Through Controligy(コントロロジーを通じてみる生命の回帰)の中で、コントロロジーとは、忍耐を持って持続させることで、エクササイズから生まれる有益な効果を自分のものにすることが出来るものであると述べています。
また彼は、自ら正しい知識をしっかり理解しておかなければならないとも述べています。
コントロロジーは身体と心のバランスを完全に保つことが出来ます。
カラダ、頭、精神の調和を目指し、コントロロジーを通じて、まず自分のカラダを完全にコントロールすることを覚えます。
ヒトのカラダの動きを細かく追及していくメソッドですので、脳も活性化されていきます。コントロロジーは普段眠っている何千という筋肉細胞を目覚めさせることにより、普段眠っている脳細胞も目覚めさせることが出来るので、脳の新しい領域を活性化させ、頭の機能を刺激し、さらに高めることができるとジョセフ氏は述べています。
コンセントレーション
ジョセフ氏はエクササイズをする際は、常に正しい動きが出来るように集中して行うことと述べています。彼はまた、エクササイズは正しく行われる必要があり、意識しなくても出来るようにマスターしておかなければならないと述べています。
コントロール
―ジョセフ氏は、筋肉は自身の意思に従って動くことが理想的です。 筋の反射運動によって、運動を支配されるべきではありません。コントロロジーは、意識が筋肉をコントロールすることから始まります。”と述べています。
センタリング
全ての動きは安定した体の中心から作られてます。ジョセフ氏はこの中心の事をパワーハウスと呼び、両肩と両腰からなる長方形の部分を指しています。
フロー
コントロロジーとは、体が猫のようにしなやかな動きになるように、筋肉と靭帯を柔軟にし、引き延ばす事であるとジョセフ氏は述べています。またエクササイズの動きは優雅で流れるように、そして常に一定のスピードで行うようにします。
プリシジョン
ジョセフ氏は知識を犠牲にしてまで、結果を求めては行けませんと述べています。指導は正確に伝えなければならないし、そんなに細部に渡る事であっても、しっかりと掘り下げて説明しなければなりません。
ブレス
ジョセフ氏は、呼吸とは生を受けて最初に行う行為であり、そして生が尽きるその時まで行う行為であると述べています。息を吐くときは、肺の中がまるで真空状態になるように、さらに肺から全ての空気がなくなるまで絞り出していくようにと彼は述べています。彼は、この力強く息を吐き出すことと息を深く吸い込む事を強調しています。全ての動きは呼吸と結びついています。ピラティスにおける呼吸法をしっかりと理解しましょう。
PHI Pilates Mat1&2テキストより引用
ピラティスの思い
他の多くの分野では目覚ましい進歩を遂げてきたにもかかわらず、私たちの体と心が調和的かつ科学的に発達しているかどうかを考えたとき、体と心が揃って高いレベルにあった古代の時代から退行していると言わざるえない。
比較して言えば、現代の私たちにじつに不健康と不幸のジャングルで生きている一方、古代の人々は本当の健康と幸福の山頂で暮らしていた。
古代ギリシャで提唱され実践されていた方法を追求すれば、現在のコントロロジーの知識と相まって、身体的m精神的な完璧さは、当時と同じ高いレベルに到達するだけでなく、それ以上に発達されることが予想される。
私が主張するコントロロジーに基づくトレーニングを採用すれば、心と身体が活性化し、古代ギリシャ時代のように、生活そのものが再び芸術となるだろう。
参考書籍

- 作者: ジョセフ・ヒューベルトゥスピラティス,Joseph Hubertus Pilates,川名昌代
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Return to Life Through Contrology ?リターン・トゥー・ライフ・スルー・コントロロジー? ―ピラティスで、本来のあなたを取り戻す!
- 作者: ジョセフ・H・ピラティス,武田淳也,日本ピラティス研究会
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