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大阪を拠点にするピラティストレーナー/ファスティングマイスターとしてピラティスのことや健康のことについてお伝えしていきます。

サッカー選手における運動療法としてのピラティスエクササイズ

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サッカー選手における障害の特徴

2009年から2011年の間、サッカーJ1に在籍したプロサッカー選手の記録された全ての外傷・障害の中で、『筋と腱』の損傷が35.5%ともっとも多く、その3分の2が筋損傷や肉離れだった。

スポーツ競技復帰後2週間以内に3分の1の選手はハムストリングスの肉離れを再発するというデータがある。

運動療法としてのピラティスの活用

サッカーでは方向転換の多いスポーツのため、方向転換や減速時には低い位置で身体をコントロールしなければならないことが多い。原則、方向転換動作にスプリット姿勢を取ることが多くなるが、支持基底面が少ないため、身体全体の安定性を保つことが難しい。それゆえにしっかりとしたトレーニングを行い、その安定性を確保する必要がある。

サッカー選手 へのピラティスの応用として、股関節の可動性を出すエクササイズを行います。ヒンジ動作の低下は低重心の動作時に不良姿勢を招きやすい。サッカー選手の場合、股関節の可動性に問題が多いことが原因なことが多い。伸展制限においても加速時の不良姿勢を招き、特定の筋の過負荷を起こす。

ピラティスエクササイズ例

リフォーマーでのサイドランジ

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  • 荷重時の股関節のコントロール向上
  • 身体の方向転換時のコントロール向上
  • 上半身の安定性向上

サイドからの切り返し動作の安定性とスピードアップ、身体のコントロール力を高めるために有効

MCL損傷・ACL損傷・半月板損傷・足関節捻挫の予防、改善

コアアラインでのアラベスク

https://www.instagram.com/p/BUSyVmYhkC0/

  • 軸足の股関節屈筋群・内転筋の強化、/ハムストリングスや臀筋のストレッチ
  • 浮いている足の臀筋強化/股関節屈筋群のストレッチ
  • 体幹の強化
  • 肩の安定性

ボールを蹴る際の軸足のバランスが安定することで、更に強く安定したキックコントロールを得れることが出来ます。

ハムストリングスの肉離れ、足関節捻挫、膝靭帯損傷、腰痛の予防と解消につながります

タワーでのニーリングサイドキックス

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  • 股関節外転筋の強化とコントロール
  • 体幹の安定性
  • 肩甲骨のムーブメント向上

切り返し動作が早くなったり、上半身のブレが少なくなるまたサイドステップで止まれない人はこのエクササイズをすることで、安定性が増します。

グローイングペイン、腰痛、すべり症、分離症、狭窄症の予防・解消

ピラティスを実践しているサッカー選手

クリスティアーノ・ロナウド選手

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ポルトガル代表で、レアル・マドリード所属のクリスティアーノ・ロナウド選手。Instagramにて、何度もリフォーマーやコアアラインのエクササイズ動画をあげてくれています。もちろん高負荷のウェイトもされていますが、まず身体をピラティスで整えることをされています。

李忠成選手

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元日本代表で浦和レッズ所属の李忠成選手もピラティスエクササイズを導入されています。ハッシュタグにも書いている通り、身体のベース作りをピラティスでされています。

 

上記の選手以外でも、セレッソ大阪・長友佑都選手・本田選手等蒼々たるメンバーがピラティスを活用しています。

本気でプロを目指す人、プロとして怪我のない身体作りをしたい人にはピラティスはとても良いと思います。

お勧めのピラティススタジオ 

www.naokisugi.net

 

参考文献

運動療法としてのピラティスメソッド

運動療法としてのピラティスメソッド

 
コメディカルのためのピラティスアプローチ

コメディカルのためのピラティスアプローチ